平成24年09月の読書記録

2012年9月の読書メーター
読んだ本の数:3冊
読んだページ数:1240ページ
ナイス数:12ナイス

蒲生邸事件 (文春文庫)蒲生邸事件 (文春文庫)感想
青春の挫折を描く小説家と思ったらSF。SFかと思ったら推理小説推理小説かと思ったら歴史の裏面を描く時代小説。最終的には全てを包括した「宮部みゆき」作品としか言えない一作になっていた。押し流され、押し潰されようとも、自分の人生を精一杯生きるべしという強いメッセージを感じたけれど、表立っては言い立てない匙加減も上手い。舞台も道具立ても異なるが「ブレイブ/ストーリー」と共通する底流かも。 平田一族は「常野」の方々かと思ったけれど、作者違いでした(^^;
読了日:9月2日 著者:宮部 みゆき
カラフル (文春文庫)カラフル (文春文庫)感想
自分も少年時代の自己規定が「絵描き」だったから、オチが読めるというかストーリーの流れを当然のモノとして受け入れていた。「絵柄は人柄」と言う言葉は、理屈ではなく体感する事実。
読了日:9月13日 著者:森 絵都
不完全性定理―数学的体系のあゆみ (ちくま学芸文庫)不完全性定理―数学的体系のあゆみ (ちくま学芸文庫)感想
論理的に思考すると言うことは、とても大変なことだと感じた。 数学は、そもそもの基本から論理だっているものだとばかり思い込んでいたので、超数学などの手法を用いて論理化しなければならないという基礎の基礎から解いて貰って、ようやく得心がいく部分もあった。見栄を張らずに、一読しただけの現在の状態は「なるほど、解らん」だけれど(^^;
読了日:9月23日 著者:野崎 昭弘

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