2011年08月の読書記録

8月の読書メーター
読んだ本の数:12冊
読んだページ数:3188ページ
ナイス数:18ナイス

球形の季節 (新潮文庫)球形の季節 (新潮文庫)
るいすのマスターの挿話や石から出かけていたけれど引っ込んでしまった指。帰ってきてしまった母親など本流とは馴染みきれない枝葉のエピソードが多い様に感じた。本流の話では、男たちは旅立っていき、女は残って石を磨くのだろうか。主人公は新しい世代で、自在に彼方此方を行き来出来るようになってしまうのだろうか。さて、おばちゃんたちは常野に繋がる系譜なのかしらん。
読了日:08月01日 著者:恩田 陸
ひとつ上のGTD ストレスフリーの整理術 実践編 仕事というゲームと人生というビジネスに勝利する方法ひとつ上のGTD ストレスフリーの整理術 実践編 仕事というゲームと人生というビジネスに勝利する方法
GTDと言う手法、概念を知ってから、手探りでいろいろとやって来た。手帳を使い、Evernoteを使い、Linoを使い、そして訳者・田口氏謹製のCheck Padは今も利用中だ。最近は有料アプリケーション+サービスのNozbeに落ち着いている。有料だから使い倒さなくてはいけないという気になることもさておき、「次の行動」をコンテキストや日時、場所など様々な断面で切り分けて、その場、その時で迷うことなく選択して実行することが出来る工夫が随所に見られるからだろう。垂直管理については再考。高度のアナロジーは微妙。
読了日:08月07日 著者:デビッド・アレン
知識ゼロからのビール入門 (幻冬舎実用書芽がでるシリーズ)知識ゼロからのビール入門 (幻冬舎実用書芽がでるシリーズ)
サクサク読ませるウンチク本。よなよなエールはお気に入りだったし、銀河高原ビールを初めとするヴァイツェンも大好きだったけれど、一番絞りやプレミアムモルツとの違いは良く分かっていなかった。体系だって製法や特色を解き明かされて、ますますいろいろなビールを呑んでみたくなった。国内各地の地ビール会社では「お試し」で安価なセットを通販してくれるところも多いので、手を出してみようと考えたきっかけになった一冊。
読了日:08月07日 著者:藤原 ヒロユキ
一番搾り<生>うまいものレシピ55品一番搾り<生>うまいものレシピ55品
コンテが軽妙で面白い。このCMは見てたわー、と地獄のミサワのような台詞が思わず出てしまう。レシピ集にもなっているが、当然ながらビールが呑みたくなる食べ物ばかりなので要注意。
読了日:08月07日 著者:
京極夏彦『巷説百物語』の世界―あやかし絵巻の妖怪&登場人物を徹底解析! (洋泉社MOOK―ムックy)京極夏彦『巷説百物語』の世界―あやかし絵巻の妖怪&登場人物を徹底解析! (洋泉社MOOK―ムックy)
「前巷説百物語」を読む準備として図書館で見かけた本書を読んでみた。人物相関は文庫本のおまけについてきた小冊子よりは詳細。インタビューも面白い。実写ドラマ版やアニメ版の記事には若干悶絶する。
読了日:08月07日 著者:
小説以外 (新潮文庫)小説以外 (新潮文庫)
あらま、波長が合ってしまう。読書に関する話題や書評が多く、また語り口が上手いので、取り上げられた作品を読みたくなってしまう。本作から何冊か抜き出して「読みたい本」リストを更新せねば。後は酒とつまみの話ですね。中島らもには惑わされなかったのに、本作のおかげで結構長期間続いた断酒モードから離脱して、晩酌解禁になってしまったのは内緒だ。
読了日:08月08日 著者:恩田 陸
ノート・手帳・企画書に使える!図解表現 基本の基本ノート・手帳・企画書に使える!図解表現 基本の基本
図の基本形を学ぶところから、実際に文章を図解する手順まで詳細にかつ解りやすく「図解」されている。 一連の「図解思考」の解説書で総論、基本を押さえた後、実際に活用する場合には本書が参考になる。基本は□と→でかなりの事象は図解化出来る。
読了日:08月09日 著者:飯田 英明
ほんの1分で一生が変わる魔法のかたづけ術 (PHPビジュアル実用BOOKS)ほんの1分で一生が変わる魔法のかたづけ術 (PHPビジュアル実用BOOKS)
概念から入る「断捨離」とは違い、個別ケースから片付けの仕方を指南する実用書。最終的には「使わないモノはどんどん捨てて、スッキリした空間をキチンと使いましょう」という結論は断捨離に通じてしまうのだけれど。原理はシンプルで、各論は細かく具体的な事例を挙げ、写真やイラストも豊富なので解りやすい。
読了日:08月09日 著者:小松 易
前巷説百物語 (角川文庫)前巷説百物語 (角川文庫)
若かりし日の又市が「巷説百物語」シリーズで読者が良く見知った「御行の又市」となるまでのお話。これまでの作品で又市が「殺さずに何とかする方策」を何とか捻り出そうとしていた理由や自分に関わりのある女性が死んでしまうことに対する強い拒否反応の理由(の一端)が解る。損料屋の面々も強烈に個性的なので、「前々」の「巷説百物語」が読みたくなってしまうのは仕方のないところ。最後に御行姿を又市に譲る形になった人物については、京極夏彦には珍しくあまりに都合が良すぎる設定だと感じた。否、そんなに珍しくはないか。
読了日:08月19日 著者:京極 夏彦
からだが変わる体幹ウォーキング (平凡社新書 466)からだが変わる体幹ウォーキング (平凡社新書 466)
キチンと立つこと、キチンと歩くこと、キチンと走ることは全て同じ原理原則を踏まえているという指導通り、以前読んだランニングの本と基本は同じ。新書である本書では画質、紙質に合わせて写真ではなくイラストが掲載されている。ちゃんと出版形態に合わせて、見やすさ、解りやすさを気にかけている点は高評価。
読了日:08月19日 著者:金 哲彦
「体幹」ウォーキング「体幹」ウォーキング
最近話題のBig Breathもお腹を引っ込めるDraw Inも眼目は体幹の深部筋肉を鍛えることにある。呼吸やStaticな運動だけではなく、歩くという能動的な運動が加わることにより前述の各種ダイエット法より効果的な負荷が得られるのではないかと期待。新書版に比べてビジュアルが多く、見て解りやすい。
読了日:08月23日 著者:金 哲彦
巷説百物語 (角川文庫)巷説百物語 (角川文庫)
「前巷説百物語」を読了したのを機に再読。驚天動地の大仕掛けや破天荒な超絶武器は登場せず、又市の口八丁や治平の演技力など、手作り感あふれる仕掛けが多く、ある意味安心出来る。ただ、又市が繰り返し「殺さず」を口にする割りに、仕掛けられた「敵」は「自滅」とはいえどほとんど死んでしまうので、「詐欺師による必殺シリーズ」的な印象が拭えない。後の作品で語られることになる又市の影や陰が既にキチンと描写されていることにも驚愕する。この長大なシリーズをキチンと細部まで設定してから書き始めているのだろうか。
読了日:08月27日 著者:京極 夏彦

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