2009年07月の読書記録

7月の読書メーター
読んだ本の数:4冊
読んだページ数:1724ページ

半七捕物帳〈1〉 (光文社時代小説文庫)半七捕物帳〈1〉 (光文社時代小説文庫)
一話ずつが短いのでサクサク読める。青空文庫に収載されているので、PalmCLIEW-zero3iPhoneと携帯ガジェットが替わるたびにリファレンスの様に本シリーズを読み返してしまう。出先で空き時間が出来た時に、オンラインで次々と続きを追って行けるのは大変ありがたい。
読了日:07月26日 著者:岡本 綺堂
天顕祭 (New COMICS)天顕祭 (New COMICS)
ところどころキャラクターの描き分けに難が目立つところがあるけれど、ストーリーを追うのに忙しくて気にしている暇はない。ちょっと昔の日本の話なのかと思っていたら、強固に構築された架空世界。事前の情報なしに先入観が全くない状態で読み始めたため、結構咀嚼に時間がかかるかと思いきや、スムーズに内容が頭に入って来ました。「汚い爆弾」を巡っては作中に描かれてはいない「裏」がまだあるような気がしております。ちょっと匂わす程度に示されている描写から考えると、敵が使った兵器なのではなく、自らの軍事工場で作成した有毒兵器の暴発
読了日:07月24日 著者:白井弓子
シャドー81 (ハヤカワ文庫 NV ネ 4-1)シャドー81 (ハヤカワ文庫 NV ネ 4-1)
「シャドー81」読了。共犯者の存在は明らかにされていたのだけれど、その正体はかなり驚愕のものでありました。仲間割れの危険もあり最後まで気を抜くことができないものの、極上のクライムノベルへと着地した模様。一番のビックリはこれだけ有名な傑作が本国では鳴かず飛ばずのまま作者が亡くなってしまっていたと言う事実ですね。
読了日:07月21日 著者:ルシアン・ネイハム
陰陽師―瀧夜叉姫〈下〉 (文春文庫)陰陽師―瀧夜叉姫〈下〉 (文春文庫)
下巻はとうとう復活を迎え、更にパワフルなバトルモードに突入。夢枕獏の真骨頂で得ることは確かなのだけれど、陰陽師の作品世界には若干そぐわない感じもする。ちゃんと作者もそのあたりを心得ていて、勝負を決める際には清明がいかにも「らしい」解決法で決めてくれる。ただ、いかにも惜しいキャラクターを救うために「いかがなものか」的小技を使ったのはちょっと興醒めの感もあり。
読了日:07月04日 著者:夢枕 獏

読書メーター