2009年05月の読書記録

5月の読書メーター
読んだ本の数:4冊
読んだページ数:1976ページ

SFの殿堂 遙かなる地平〈2〉 (ハヤカワ文庫SF)SFの殿堂 遙かなる地平〈2〉 (ハヤカワ文庫SF)
■ヘリックスの孤児 ---------- ハイペリオンシリーズの続編。これを目当てに購入したのだけれど肩すかし。アイネイアーの息子は本編とは全く無関係だったみたいだ。実は本編のどこかにこっそりr出演していたりしないかな…と思っていた。 ■いつまでも生きる少年 ---------- ブラックホールによる時間延長もの。ヒロイン(?)のキャラクターは面白かった。 ■無限の渇望 ---------- スペオペだ、スペオペだ。 機械生命体についての捉え方も若干時代がかっているけれど、人間の優位性に関しては宗教に
読了日:05月15日 著者:
時間封鎖〈下〉 (創元SF文庫)時間封鎖〈下〉 (創元SF文庫)
スピン幕を設営したモノの正体は中盤でバレバレ。堀晃の「バビロニア・ウェーブ」を思い出してしまったのはやむないところでしょう。堀晃では広大な宇宙空間を渡っていく気宇壮大な感じと、要する時間の長さに対する絶望的な気分が味わえたのだけれど、本作では「時間がかかるんだったら、縮めちゃえば良いんじゃね」的な超発想に絶句する。ワープしたり、冷凍睡眠だったり、普通の手段ではなく、自己周囲の時間をゆっくりにして、全宇宙での経過時間に対して相対的に加速することにより、永遠に等しい時間がかかる航行を短時間で済ませてしまうとい
読了日:05月06日 著者:ロバート・チャールズ ウィルスン
時間封鎖〈上〉 (創元SF文庫)時間封鎖〈上〉 (創元SF文庫)
原題は「SPIN」…地球の時間が相対的に遅くなって、封鎖幕の外の宇宙が気が狂ったようにグルグルと踊り回っているイメージなのでしょう。けれど、直感的に内容が伝わるタイトルではないので邦題を付け替えたくなる気持ちは確かに解る。 語り手は登場した瞬間から苦痛、苦難に苛まれているので一見主人公っぽく見えるけれど、実際はただの語り手。本当の主人公は「大きい家」の双子なのだと思う。謎を解き明かし、立ち向かっていく弟と謎に圧倒され、宗教に逃げていく一般人代表としての姉。語り手は、その二人を一番近くで見ていた人物という
読了日:05月05日 著者:ロバート・チャールズ ウィルスン
20世紀の幽霊たち (小学館文庫)20世紀の幽霊たち (小学館文庫)
良い意味での裏切られ感を抱くことが多い作品集。解説で触れられることも乏しかった「マント」で主人公が一転シリアルキラーになってしまう急展開なんかが真骨頂に感じた。表題作は美しい。黒電話は枝葉や尻尾まで刈り込んで正解。自発的入院も同じくらい刈り込んで、もっともっと短く出来そうなもどかしさを感じた。現状でも面白く読めたのだけれど、途中でネタバレして「どこかで読んだかも」感を醸し出してしまったのが残念。もっと鮮やかに決められた気がする。キングの息子だと言うことを知らなくても売れそうだね。
読了日:05月01日 著者:ジョー ヒル

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